第18話

幸せの粒
215
2020/08/31 14:17



叔父さんの家に戻ると、

もう叔父さんは居なくなっていた。

いや、二日間だから。後一日は居ないのか。



あれだけ嫌いで憎んでたのに今は寂しい

気分になり私はしゃがみ込んで

部屋全体を眺めた。



汚くゴミまみれ部屋は生活感がなく、  

何ヵ月も誰も住んでいないような惨状に 

なっていた。





私が片付けないと...



そう思ってゴミを手に取るが何故か捨てる

気にはならなかった。






虚しくなってしまう。
 
幸せの粒が体がなくなってしまう。

嫌だ嫌だ嫌だ..





目を閉じて幸せな事を思い出す。




 
先輩が教えてくれた優しさ。


二人で一緒に遊んだ時。


とても暑かった夏の記憶。


オリオン座を見つけた時。
     


先輩と出会った時のこと。






思えば先輩は出会った頃から優しかった。



あまり人がいない踏み切りで私は電車を

見るのが好きだった。

でもある日。

何かに引っ張られていくように足が前に動いて。




その時、先輩が私を引っ張り戻してくれた。


「※▲$%※」

                                 
あの時、先輩は何て言ったのだろうか。

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