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第1話

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2021/02/23 12:13
16時54分。ホームルームが終わって、すぐ。まだおしゃべりに花を咲かせているクラスメートがほとんどの中。
それは突然の出来事だった。
「あの……」
後ろを振り返ってみると、学年一モテると言われてる君塚優がいた。
推しにリア恋している私は、そんな女遊びが激しそうな奴には興味ない。
私の推し、成川律くんが出る、18時~のテレビをリアタイしたい私はさっさとこの人との話を切り上げて帰りたかった。
「何ですか?」
少し機嫌悪めに聞いたが、それを見事にスルーして君塚は言った。
「俺さ、君のこと好きなんだよね」
「は?」
「だから、俺と付き合ってほしい」
こいつは何を言っているのか。
よく分からない。
だから今、ここで起きていることを実況してみよう。

***
えぇ、只今、君塚優が茅野あなたに告白をしたことで、女子が発狂しております。
その為、今学校は、“猿しかいない動物園”のような状態であります。
君塚優と茅野あなたは接点はなかったと思われる模様ですが、一体、君塚優は茅野あなたのどこに惚れたのでしょうか。
疑問は募るばかりです。
現場からは以上です。

***

こんな感じだろうか?
正直言えば、私は君塚優に興味がないのではなく、嫌いだ。
この、理想の男性像をぴったり型にはめた感じ。鳥肌が立つ程、気味が悪い。
これが本性なら尚更だ。
そんな人に告白されてると思うと、控えめに言って、吐きそうだ。

そう、どうこう思っているうちに、1分が経過した。
すると君塚優はもう一押ししてきた。
「駄目?」
背が高い癖に、少し上目遣いに聞いてきた。
これまた、女子が発狂。
うるさいっつーの。
黙れや。安心して?嫌いだから。
待って、そろそろ学校出ないとテレビ間に合わないじゃん!!
よし、言ってやろう。
「あのさ、」
何だよ、その犬系男子の手本のような顔は。
気持ち悪いわ。
「私、あんたのこと嫌いだから。」
「……え?」
「こんな大勢いるところで告白して。自信あったのか知らないけど、やめてくれない?
めっちゃ迷惑だから。
そろそろ帰んないとだから、さよなら。」
はぁ…。言ってやったわ。
「待って!」
は?何で話しかけてくんの?
「俺、諦めないから。」
「は?」
おっと、失礼。女子らしからぬ声が出てしまったよ。
「嫌いなら、好きにさせるから。」
うわぁ。めんどくせぇ。
女子うるせぇ。
「君塚優大好き同窓会メンバーの人たち、安心しな?
こいつのこと好きじゃないし、好きにならないから。」
「分からないよ?」
「何が?」
「俺のこと好きになるかもしれないじゃん?」
「あるわけないから……って、うわあぁぁぁぁ!」
「え、どうしたの?」
「あんたのせいで…!」
「俺のせいで?」
「律くんのテレビ間に合わないじゃないかよ!!」
「え?」
「……一生恨んでやるわ」
「え」
「お前なんか絶っっっ対に好きにならねえから!!一生私に近づくな!この野郎!!」
最悪だ……。

外では、太陽が半分、水平線に溶けていた。