そらるside
その言葉から、数分前と空気が変わった
さっきまで冗談を言い合ってふざけていたのに、
今は静かだ
雨音が聞こえてくる程に
俺はすぐに反応することができなかった
…ぇ?
やっと出た声は聞き取れないくらいだった
うらたくんがそう言い、
持っていたスマホをこちらに向けた
天月が俺らに見せたのは、
俺がリスナーを、歌い手の皆を悪く言っている画像
もちろん、俺には見に覚えがない
だから、すぐに自分はしてない、そう言った
けれど、天月は信じない
うらたくんも俺を疑い始めている
坂田がそう言ってくれたが、
天月がすぐに言い返してきた
エスカレートする天月をうらたくんが止める
それを見ながら何かしてる、そう客観視していた
その時、今、初めてまふまふが声を出した
俺はまふまふが言った言葉を脳内で繰り返す
…最低?俺…?
はは、そう、だよな…
俺なんて別に…
そう考えているとまふまふがまた、言った
っ…言わないで
それは自分自身がよくわかってるから
だから…!
ぇ…
俺を、信じる…?
天月が誤ってくる
まふまふが俺に怒ってきた、
まふまふだけじゃない、他のみんなも
俺を悪く思っている、そうだと思っていた
でも、違った
天月の言葉で自分が泣いていることに気づく
あれ、俺、泣いてたんだ
俺が泣き止み、静かになった空気
でも、さっきとは違う
そこに、明るい坂田がゲームをしようと言い出す
坂田はあんな空気は苦手だろうな
そう考えていると、天月に話しかけられた
その後の俺らは、
さっきあったことが嘘のようにはしゃぎまくっていた
やっぱりこの関係がいいな
俺はみんなと話しながら、そう思った
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急に思いついたネタです
天月さんが悪役です
リスナーの人はごめんなさい!
夜だね(23:44なう)
みんな、夜はこれからだよ
私は寝るけど()
…おやすみ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!