りいぬside
まさか熱を出していたなんて…
るぅとくんは無理しすぎなんだよ
俺、相棒なのに気づけなかったな……
ピピッ
あ、体温計か
びくった……
! やっぱりそうだよね…
ななもりside
るぅとくん何度だったんだろ…
作曲もしてたし、Mixとか、他にもいろいろしてた…影で俺たちを支えてくれてたよね
無理させたかな……
ジェルside
〜寝室〜
38,7…高熱やな……
やっぱ無理した、よな…
るぅとside
あれ、僕どうしたんだっけ……
あぁ、そっか僕倒れたんだ
でも、背中は痛くない
何で…?
あ、
何か匂うし、人の気配もする
これは、何…誰?
すごく、安心する……
その時、聞こえた
聞き覚えのある声が聞こえる
そう思い目を開ける
あれ、みんないる…
やっぱり僕…、熱あったんだ
みんな看病しに来てくれたのかな
嬉しい、けど……
みんなに移しちゃう
結構楽になってきたし帰ってもらおう
そう考え、僕は立ち上がった
倒れそうになったが、耐えた
みんなはいつも僕をいじるけど、僕はみんなが優しいことだって知ってる
みんなのことは嫌いじゃない
みんなのおかげで今の僕がいるんだから
でも、だからこそ迷惑はかけたくない
早く帰ってもらわないと
ころんside
は?
大丈夫だから、帰れ?
ふらつきながら立ったくせに何言ってんだよ
そんなに僕らは頼りない?
他のみんなもそう思ったらしく
顔をしかめていた
8/1 少し変えました
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。