学校に着いた、着いてしまった
前と同じ、"学校"に
1歩1歩行くのが辛い、学校が近づくほど重りが重なってくように
私は泣いた、人にバレないように
学校に入って、階段を歩く
過呼吸を起こすこともしょっちゅうだ
吐き気と頭痛がくる
痛い
苦しい
誰か……
教室
皆仲良く話している
……私を置いて
突然耳元で叫ばれた
私は聴覚過敏なのだ
そいつは逃げた
けど私は強い方だ
すぐにそいつを捕まえた
悪ふざけとは知っている、けどその謝りには気持ちがこもっていないし、何回も聞いた、もう飽きた、痛い、嫌い
俺はシャーペンを取り出した
シャーペンを振りかざそうとした時
ガタイのいい奴に羽交い締めにされた、これだから男は嫌いなんだ
私は腕を解き、自分の席に座った
私は男が嫌いだ、
けど、優しい人には殺意が湧かない、どうして?
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆☆.。.:*・°☆.。.:*・°
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。