第2話

古代都市
2,024
2020/06/11 10:51
モブ
で、でもよぉ……家には家族が居るんだが…。
モブ
うちもよ!!
モブ
私、一人暮らしだけどいつもお母さんと連絡取り合ってるからどうしよう……。
と、次々と声が上がった。急な展開に付いて行けないのは無理もない。
琥珀 002
心配ありません。ご家族の方も此方で保護致します。
少女はそう言った。だが状況は変わらず皆の頭にクエスチョンマークがついている。
焦凍
おい!緑谷!!急に走っていくから驚いちまった。一体何があったんだ?
出久
あ、ごめんね!轟くん!!ちょっとヴィランというか敵というかなんというかとりあえず、バケモノが現れて……
お茶子
そっか、とりあえず怪我が無くて良かったよ…!
出久
うん。心配かけてごめんね。轟くん、麗日さん。
琥珀 002
とりあえずあなた方も。此方です。
皆、少女に言われた通りに進む。
すると…
大きな都市がある…!
出久
このショッピングモールの地下にこんな都市が!?
琥珀 002
まぁ…そうですね。
焦凍
凄ぇな。
琥珀 002
我々名もない組織は古よりその『敵』と戦って来ました。
琥珀 002
地上の平和のために。
禰豆子
じゃあ…ずっと昔からここに!?
琥珀 002
はい。
炭治郎
あの……保護すると言っても何かやることは何かありませんか?何も無く居させて貰うのは何かこう…。
琥珀 002
あります。
琥珀 002
ここに住む場合は2つ暮らし方というか……道があります。
琥珀 002
一つはここに普通にいつも通り過ごす。これを選ぶ方はほとんどいません。
琥珀 002
二つは私のように人を助ける事をするようになります。これはここの都市の人口の約6割の人々が選ぶ道です。
しのぶ
なるほど……
モブ
でもよ、あんなバケモノと戦うって事は俺らの命とかどうなんだよ…?
琥珀 002
………確実にとは保証は出来ません。
琥珀 002
ですが、この都市は地上の医療と比べ物にならない位発達しておりますからある程度は保証できます。
焦凍
……腹に穴開けられてもか?
出久
とっ、轟くん!?さすがにそれは……
お茶子
な、なんかイメージしてた轟くんと違うね!!
琥珀 002
可能です。
しのぶ
!?
出久
ええええええええええぇ!?
お茶子
ええええええええええぇ!?
と、少女の思わぬ回答に皆顔をひきつる。
琥珀 002
息が途絶えてさえいなければ、どんな重症な怪我でも治すことが出来ると断言出来る位です。
とかなりあり得ない話だが今のこの状況が嫌でもそれを信じさせてしまうくらいの説得力がある。
禰豆子
な、なんか……凄いね。
炭治郎
あぁ……💧
炭治郎
そういえばなんですけど……学校はどうするんですか?
琥珀 002
休んでください。
炭治郎
でも…電話は…?
琥珀 002
ここは地上と電波が通じていますから電話出来ますよ。
炭治郎
そうなんですね、それなら大丈夫そうだな。
琥珀 002
では、私は用事があるので。
少女はくるりと反対の方向を向き行こうとする。
炭治郎
はい。
出久
あの……ありがとうございました。
しのぶ
此方からもお礼を言わせて下さい。
しのぶ
ありがとうございます。
琥珀 002
いえ。あ、あと…
琥珀 002
さっき私が言った組織に入るのなら『理山 由真(りやま ゆま)』に話を聞くといいよ。
そう言うと、少女は消えた。いや、正確に言うのなら消えたように見えるくらい速く走っていったと言うのだろう。
炭治郎
あ……そういえばあの子の名前、聞くの忘れちゃったな。
しのぶ
また会えると良いですね。
炭治郎
はい!

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