第41話

#41
1,463
2020/07/08 12:44
絢香side
天月
天月
((スタスタ
絢香
絢香
(どこ行くんだろ)
いきなり教室に乗り込んで来て、あたしの腕を掴んでスタスタと歩いていく
その背中を見るとこれから聞かれることにどう答えるかを考えないといけないと思った
絢香
絢香
(嫌だなぁ...)
そう思った時、天海は屋上の鍵を開けた
天月
天月
よし!開いた!
絢香
絢香
どうやって鍵貰ったの?
疑問に思って聞いてみる
天月
天月
生徒会で使うんでって言ったんだ〜w
絢香
絢香
ずるっ!w
こんなバカな会話も出来なくなってしまうのか
そう思うと怖くて仕方がなかった
天月
天月
で!前の妹さん?何があったの?
絢香
絢香
あ...
どう説明すればいいのかわからなくて
絢香
絢香
えっと...((ポロポロ
天月
天月
え?!ちょ、どうした?!
頭の中が混乱して涙がでる
絢香
絢香
だ、大丈夫...大丈夫だから...
「そんなに心配しないで」そう言いたかった
天月
天月
...あー!((ギュッ
絢香
絢香
?!?!///
いきなり抱きしめられて焦る
天月
天月
大丈夫!ちゃんと聞くから!待つから!
絢香
絢香
あ...
とても心配してくれていたのだと今更気付いた
絢香
絢香
うん、ありがと...
あとびっくりして涙が止まったw
天月
天月
泣くほど言いたくなかった?
絢香
絢香
...いや、そういう訳じゃないよ
こういう風に抱きしめられたり、気遣われるのは慣れてない
だからどうすればいいのかわからなかった
天月
天月
じゃあ...聞いてもいい?
絢香
絢香
うん、えっとね...
そこからは案外スラスラと彩のことを言えた
天海ならきっとこれを聞いても側にいてくれる
そう思えたんだ
一通り話し終わった後、天海は黙って何かを考えていた
絢香
絢香
天海...?
天月
天月
.....あ、ごめん
絢香
絢香
いいけど...めちゃくちゃ考え込んでたね
天月
天月
あー...うん、
あのさ困ったらいつでも言うんだよ?
絢香
絢香
...!わかった、ありがと
優しい言葉ばかりくれて嬉しいけれど...
絢香
絢香
(あたしは...)
その半分でさえ天海に返せていない気がして申し訳なくなってくる
天月
天月
うーん...
絢香
絢香
どうしたの?まだ考えることあった?
ずっと考え込んでいたのか、眉間にシワが寄っている
天月
天月
え?あ、うん。ねぇ絢香
絢香
絢香
なに?
なんか変な反応だったけど名前を呼ばれて返事をした
天月
天月
妹さんに会いたいって言ったら...怒る?

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