はい、絶賛絢香の愚痴を聞いています...
「え?!まふまふさん...!」
「どうしたんですか?!」
なんかみんな騒がしいな...何かあったのかな?
人が多すぎてみんなが何に集まっているのか分からない
「あなた...?」
そこに美奈が入って行ったから少し驚いたけど
絢香がなんか微妙な顔してるけどなんでだろ?
そんなことを思っていたら...
すごい大声で呼ばれた
まふが美奈の後ろで手を振っていて
さっきの微妙な顔の意味がわかって
まふの方に歩いて行った
_______
まふまふside
どうしよ...どう言えば...
用事もあるけど...それよりも...
顔の赤さを指摘されてもっと赤くなった気がした
「どういう関係...?」
「それな」
「もしかして...」
「え、やだなぁ...」
女子達の声を聞いて思う
あなたとは会いたいけど、それであなたが傷つけられるのは避けたい
全然本題を言わないでいたからか
意図したものとは違う解釈になってしまった
目に見えて落ち込むあなたを見て
ちょっと意地悪したくなって
耳元で言ってみたら案外反応が大きくて
顔を真っ赤にして言うから
ちょっと思うことがあったけど
誰にとは明確にしたくなくて心の中ですら誤魔化した
あの人に奪われるなんて考えられないし、考えたくもない
そんなことを思いながら1年の教室を後にした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!