あー、説明してなかったや、そう思って話し始める
いきなり深刻そうな表情になって、焦る
何かあるのだろうか...
彼氏っぽいところを見せたかったから、そらるさんと行くのはちょっと抵抗があった
その言葉を聞いて愕然とする
急いで駆け出した
あなたside
...どうしよう
とりあえず無視しよう、そうしよう
まあ、そうなるよね、とか思ったけど...
心配を掛けたくなくて
どうにか、まふが来る前に振り切ろうと考える
それで成功したことあるのかな...、なんて思ったけど言わないでおこう
こういう人達はそれを理由にしてくるから苦手だ
たまにこうして声をかけられる
気弱そうに見えるからかな?
お兄ちゃんに「もっと堂々としてろ」
そう言われたことがある
実行できているかは別として
腕を掴まれた瞬間気持ち悪くて鳥肌がたった
まふ、まふ!そう心の中で呼んでも
聞こえるはずもない
どうしようどうしよう、そう考えている間にどんどん人気のない場所に近づいて行った
ムカつくならこんなことしなきゃいいのに...
殴られる、そう思ったのに、その人の拳は私に届いていなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。