~風磨side~
えっと、中島に床ドンすりゃいいんだよな。
………いや、さっきまでのこと思うと、マジで恥ずかしい。
ちょ、なに、こいつ。可愛いんですけど//
どんっ。
覚悟を決めて一気に床ドン。
ごめん中島。俺スイッチ入ったわ…
~中島side~
違うよ松島。
風磨の目…マジだもん
さっき思わずキスとかしちゃったから…
あとで謝らないとなぁ……
いや、え?
なんか風磨が俺のほっぺつかんできたんだけど。
なに、え、ちょ、あ……
ちゅ。
~風磨side~
さっきはこっそりキスしてきたから、さ。
今度は堂々とし返そうと思って。
ダメ……じゃねーっしょ。
うわ、目パチパチしてビックリしてる。
可愛いんだけど?
後ろからスタッフさんたちの焦った声が聞こえる。
そりゃ、男二人がキスしたシーンなんて放送できないっしょ。
下三人にも引かれたかな……
でも、今はそんなの関係ない。
中島にもうちょっと床ドンしてたい。
照れて真っ赤になった中島が
ちょっとだけ、でも確実にうなずいた。
~END~
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。