前の話
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私の名前はあなた。
私には小さな頃から好きだった男の子がいた。
その子はとっても優しくて私の憧れの存在でもあった。
一番の思い出は私に花の冠をつくってくれた事だった。
1つ1つ丁寧に作り私の頭に冠をのせた時彼は私に言った。
その言葉が凄く嬉しかった。
私はこう答えた。
だがそれは現(うつつ)の始まりでもあった。
私はただ彼に飼い慣らされていただけだった。
もっと早く気づいていればよかった...。
そしたらこんな思いをしなくて良かったのに...。
今更後悔しても遅いって分かってるけどね...。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。