第260話

Epilogue
2,943
2022/08/21 07:01























あの後はグクを連れてケーキ屋をまた巡り、





























疲れてひと休みしようと広い花畑にやってきた






























そこの真ん中辺りで二人寝転ぶ



























(なまえ)
あなた
何かグクがいるだけで凄く楽しいかも
グク
グク
1人の時より?
(なまえ)
あなた
うん、1人もいいけど、グクと行くからもっといい
グク
グク
今日だけの約束だから
(なまえ)
あなた
せめて1ヶ月に1回ぐらいデートしようよ
グク
グク
断固拒否
(なまえ)
あなた
ケチな人




























拗ねながらも近くにある花を見ていれば

































頬に柔らかいものがあたる




























パッと横を向けばグクが悪戯に笑っていた

























(なまえ)
あなた
何よ……
グク
グク
そんなに俺とデートしたいの?
(なまえ)
あなた
だって、今日が初めてじゃん
両想いになって3ヶ月でデートしたことないとか酷いじゃん!
グク
グク
お家デートでもいいじゃん
(なまえ)
あなた
ヤダ、飽きる!


























なんてブーブー文句を言っていれば、頬に冷たいものがあたる




























ふと上を見上げてみれば、灰色の雲がもくもくと出てきて雨を降らし始めた




























(なまえ)
あなた
雨……
グク
グク
だな?ほら、帰るぞ
(なまえ)
あなた
あぁもう…
この後も引っ張るつもりだったのに!!!

























拗ねる私を強引に立たせると、濡れないようにグクのコートを頭の上に被せる




























グクも中に入ると耳元で甘く囁いた

























グク
グク
またデートしてやるから
(なまえ)
あなた
っ、!!
グク
グク
帰るぞㅎ
(なまえ)
あなた
ちょ、速い!!
グク
グク
ほら走れ〜ㅎ
(なまえ)
あなた
もう!



























クスクスと隣で笑いながら走るグク



























本当にズルい……そんなグクだから堕ちちゃうんだ



























あの日、グクが夢に出てくれなかったらこんな幸せな生活はなかった





























グクとは合わないことが多いけれど、でもグクの側にいるだけで凄く幸せなんだ






























ありがとう、私の側にいてくれて




























貴方が世界で一番大好きです____________________































『 ドS悪魔の花嫁になった件 』END.

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