グクside
あなたが攫われてから早くも1週間が経ってしまった
その間に警察も必死で情報を集めた
もちろん俺らも
だけど、どこにいるのか今どうしているのか
何より無事なのかすらわからない
波動を探知してもわかるのは悪魔界にいることだけ
テヒョンの時と同じで探知出来ないようになっていた
唯一犯人のことがわかるのはスヘンだけ
でも……スヘンには口封じがされていた
言えるのはあなたが本当の狙いだということ
後は噂通り小柄で容姿端麗な男が犯人ということ
それ以上は口封じをされていて言えない
言おうもんなら吐血し始めてしまう
今にも泣きそうな顔で呟くスヘン
そんなスヘンを横から抱き締めるテヒョンは
見たことがない、絶望したような顔をしていた
その先のことを言おうとした途端、吐血し始める
慌てて処置をし、吐血した後いつもしているように
安静に横にならせ、床に飛び立った液体を処理する
処理を終えた後、テヒョンが暗い声で俺の名前を呼ぶ
このまま何も出来なければ…………
___________________あなたが死ぬかもしれない
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。