第305話

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2023/07/08 03:15





















グクside






















あなたが攫われてから早くも1週間が経ってしまった



















その間に警察も必死で情報を集めた






















もちろん俺らも























だけど、どこにいるのか今どうしているのか
























何より無事なのかすらわからない























波動を探知してもわかるのは悪魔界にいることだけ

























テヒョンの時と同じで探知出来ないようになっていた























唯一犯人のことがわかるのはスヘンだけ























でも……スヘンには口封じがされていた























言えるのはあなたが本当の狙いだということ





















後は噂通り小柄で容姿端麗な男が犯人ということ






















それ以上は口封じをされていて言えない






















言おうもんなら吐血し始めてしまう
























スヘン
スヘン
っ、ごめん……何も役に立たなくて
グク
グク
謝んな
スヘン
スヘン
っ………
グク
グク
あなたが本当の狙いだってわかっただけでも違う
スヘン
スヘン
っ、でも…私は犯人の名前も知ってるし、何で狙ってるのかもわかる
スヘン
スヘン
けど……それを言えないんだもん…




















今にも泣きそうな顔で呟くスヘン
























そんなスヘンを横から抱き締めるテヒョンは






















見たことがない、絶望したような顔をしていた

























テヒョン
テヒョン
ねぇ、1つ聞いてもいい?
スヘン
スヘン
っ、何、テヒョン?
テヒョン
テヒョン
攫われた後、何も痛めつけられるようなことされてないよね?
スヘン
スヘン
っ、!…口封じの薬を飲まされたぐらい
テヒョン
テヒョン
っ、そっか…
スヘン
スヘン
でも、あなたにはもしかしたら…っ"、!!
テヒョン
テヒョン
スヘン、!?おい、!!
グク
グク
スヘン、!!


















その先のことを言おうとした途端、吐血し始める
























慌てて処置をし、吐血した後いつもしているように

























安静に横にならせ、床に飛び立った液体を処理する

























処理を終えた後、テヒョンが暗い声で俺の名前を呼ぶ
























テヒョン
テヒョン
グク……
グク
グク
っ、わかってる…





















このまま何も出来なければ…………

































___________________あなたが死ぬかもしれない





















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