グクが出て行ったことに安心して、
ふぅっと息を吐いた
微かに残るグクの甘い匂いに高鳴る鼓動
ドクドクと速くなる脈を聞いていると、ウトウトしてきて……
そんな時、鼻いっぱいに大好きな匂いが広がった
薄い意識の中、頭を撫でられる感覚があって
額に柔らかな感触を感じ、意識を手放した
♡♥︎♡
いつもより温かくて、安心感がある
目を開ければ何故か腕が見えて………
そういえば……昨夜何か…………
上を見れば、案の定グクが綺麗な顔で寝ていた
私はグクの胸に頭を乗せて寝ていた
腕枕ならぬ胸枕みたいな…… (語彙力)
抜け出そうにもガッチリホールドされてて出来ない
こうなるから一緒に寝たくないのに……
てか、何で急に一緒に寝ようとしたんだろう……
たまに一緒に寝るけどいつもは別々なのに………
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!