グクの仕事を手伝う日は毎回あの人に馬鹿にされた
気品がない、魅力がない、ガサツだ、など
全部当てはまってるし、気付いてる
前の私ならうんざりして別れるよう言っただろう
でも今は…離れたくなくて耐えてる
グクの口から帰れと言われるその時まで
私は本当に変な奴で、最低な奴だ
え、これでも女なんですけど←
何、私が男とでも思ってるの?
だとしたら目腐ってるよアンタ
そう言って立ち上がり、私の腕を掴んでグクのデスクに連れて行かれた
それを見た彼女は悔しそうに唇を噛み締めながら部屋を出て行った
そしてこの日からグクが会社で私にべったりになった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。