お姉さんは呆れたように喉をゴロゴロ鳴らした
_________________はい?
……………話しかけられたですって?
超絶美人さんに?グクが?
しかも一目惚れされてたかもしれないのに?
確かに女好きそうじゃないのはわかってたけど、
普通睨むまでするのかな……?
お姉さんさんは続けて、私にも冷たい目するのよ、なんて怒っていた
私にだけする目、か……………
何だか特別みたいで嬉しい気はするけど……
美人に話しかけられたのは……ちょっと、な
モテ男だから安心なんて出来ないよ←
呆れたため息を吐くと同時に前からの疑問が蘇る
質問していいことなのかわからないけど聞いてみたい
そう思い、恐る恐るも口を開く
お姉さんが首を傾げた時、スマホが振動した
カトクの通知にはお姉さんの言った通りの言葉が送られてきていた
お姉さん、グクのこと完全に理解してらっしゃる ()
そう言って膝の上から退き、どこかへ行ってしまった
………………聞けなかったな、質問
お姉さんは何で治療しなかったのか質問を
ガッカリしながらも家路を歩いた
この時その質問を聞いていれば、
あんな目に遭うことはなかったのに_______________
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。