グクside
そんなある日のことだった
パッタリとジウが花畑に来なくなった
何かあったんじゃないかと不安になる
そう言われてジウの家まで走った
1度だけ家まで送ったことがある
ジウの家に着くと人影が見えた
そして泣く声も聞こえてくる
耳を澄ませていれば、それはジウの声だった
どうしたらいい…?インターホンを押すべきか?
でもそしたらジウがもっと酷い目に遭うかもしれない
だけど助けないと本気で殺されるかもしれない
突然とジウが玄関から飛び出してきた
そのままジウの手を引いて俺の家へと走った
迫り来る足音を聞きながらひたすら走り続けた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!