第342話

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2024/03/17 11:58



























ジミンside






























どんなに文句を言っても何も言わない此奴


























段々腹が立ってきて思い切り殴りかかった
























頬に命中すると此奴は後ろに倒れ込む

























殴られた頬を手で押さえながらこっちを見てくる




























ジミン
何だよ、何か文句あんのかよ
ヘラ
ヘラ
っ、!…


























何も言わない此奴に馬乗りになって文句を言いまくる

























何を言ったか怒り過ぎて覚えてないぐらいに






















けど……やっと口を開いたと思ったらこんなことを言ったんだ




























ヘラ
ヘラ
貴方は…どうして御両親が交通事故に遭ったのか…知らないの?
ジミン
は?
ヘラ
ヘラ
聞いて…ないの?
ジミン
お前が何を知ってるって言うんだよ
ヘラ
ヘラ
私の口から言っても…信じてくれないよね…
ジミン
当たり前だろ
ヘラ
ヘラ
っ、!…そう、だよね

























当たり前のことなのに此奴は辛そうにした























何でお前が辛そうな顔するんだよ
























辛いのはこっちだって言うのに























ヘラ
ヘラ
私のこと信じられないなら
御両親に直接聞いてみてよ
ジミン
は、?
ヘラ
ヘラ
御両親が大好きなら…知るべきことだと思うから
ジミン
意味わかんねぇ
望んであんな生活してる訳じゃないのに
ヘラ
ヘラ
っ…………
ジミン
お前の言い分なんて知らない
言い訳なんてごめんだ

























その後のことは怒りのあまり覚えてない




























気付いたら此奴の死体を眺めてた

























けど、人の命を奪った罪悪感なんてなくて


























寧ろ、仇を取れたんだって清々してた




























此奴を殺す為に使ったナイフを道端に捨てて家に帰る



































その時の俺はどんな顔してたんだろうな































きっと、とてつもなく歪んだ顔してたんだろうな






























あの時の爽快な気分は今でも忘れない


























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