ジミンside
寒い冬の日、アイツの家に遊びに行った
冬休みだからと小学生ならではで遊ぶ
なんて他愛もない話をしながらもゲームをしたり
出されたお茶やお菓子を頂いたりしていた
小学生ならどんな人でもありそうな遊び方をして楽しんでいた
そんな時、グガの姉が帰って来た
グガの姉は当時高校生
青いリボンに黒いスカートと特徴的な辛子色のブレザーを着ていた
そして端正な顔立ちをしていたからよく印象に残っていた
くしゃっと笑いながらそう言ったアイツ
その時の俺は素直に姉が大好きなんだなって思った
俺も家族が大好きだからそれと同じようにグガも姉が大好きなんだろうなって
まだ友達として思ってたからそう思った
何でこんなどうでもいい話を覚えてるのか不思議だ
けど、多分その時のアイツの顔が印象的だったからだと思う
なんて言うんだろうな………
今の現状に幸せを感じてるって顔だった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!