衣服を退けて体を起こす
グクは1人でケラケラ笑いながらこちらに来る
なんて言うと同時にグクは私と同じ目線に屈んできて
チュッと頬にキスを落とす
すると今度は顔中にキスの嵐が降ってきて
嫌で抵抗すればドサッと押し倒される
またグクの人形だ……遊ばれるだけの人形
私は人形になる為に生まれてきた訳じゃないのに…
どうしてグクの温もりに安心してしまうのだろう
鼻を貫く魅惑的な甘い匂いも全て
何故か……心地良くて安心する
最近……私おかしいみたい
大の虫嫌いの私は思わずグクに抱き着いてしまって
またケラケラと笑われる
どうしよ……偽の虫でも置かれたら… (((((
発狂し過ぎて喉潰れる自信あるんだけど……
クスクス笑いながら私の頭を撫でてくる
いつか、最大の仕返しをしてやるんだから…!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。