あの日から数日が経ったある日のこと
グクが突然とテヒョン達に言い出した
俺ら家に帰ろうと思う
は、?
いつまでもこうしてちゃ何も変わらない
でも、家に帰ってどうするつもり?
自ら危険に突っ込むの?
そのつもり
っ、!!
何の躊躇いもなくそう答えたグク
でもこれはグクだけが決めたことじゃない
私と話し合った結果だ
下手したら命無くなることわかって言ってる訳?
わかってる
本当に…いいの?
俺だけじゃなくて、あなたとも話し合ったから
っ………
でも俺は反対だ
案の定の意見だった
テヒョンだったら絶対止めてくるって
でも、私達はその意志を変えることはしない
これはグクとの約束だから
絶対お姉さんの仇を取るって
二人を危ない目に遭わせられない
そうだよ、捕まるまで大人しくした方がいいよ
このまま何もしないでいたら
アイツは絶対捕まらない
何でそう言い切れる?
捕まってるならとっくに捕まってる
彼は頭脳明晰で逃げ足が速い
いくら優秀な警察がいたとしても彼には敵わない
だから極端な話、彼を馬鹿にする
彼が冷静でいられないようにして馬鹿にさせる
懸命な判断が出来なくなるぐらいに
アイツは一筋縄ではいかない奴だから
だからお前らが動くって?
そういうこと
もし……あなたが殺されたらどうする?
させない
口だけは簡単だよ
でも、本当に何もさせずに出来る訳?
保証はない
なら、!
でも、ここで何もしなかったら
この状況は何も変わらない
っ………
テヒョンもグクの言うことに間違いはないとわかってるだけに黙り込んだ
私達を心配してくれる気持ち、凄く嬉しい
でも、ここで変えなきゃダメなんだ
例え、どちらかが傷つくことになったとしても
next
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!