……ふと目が覚める
鼻を掠めた大好きな甘い匂い
目を開けると犬が戯れている姿が見えた
体を起こそうとした時、誰かに押し戻された
サーっと顔が青ざめていくのがわかる
やばい……辺りは薄暗いし、激おこじゃん… (((
そんな時、グクの元に1匹の犬がやって来た
グクはその犬を見るなりハッと息を呑む
そして私をすぐ様抱き抱えた
ふとグクの足元の犬を見れば、
帰れとばかりにグクの足に鼻を押し付けていた
グクは犬にお礼を言い、スタスタと家へ
家に着くなりソファに降ろされる
何か言われる前に先に口を開いた
そんな私の隣に座ってきたグク
やはりご立腹の様子は変わらない
危ない……ごめんなさいって言いそうになった…
" さ " まで言ったらキス確定だから
ごめんなは男がよく言う台詞だからギリセーフよ
ごめんなで全てを察していたのか、
まんまとグクの罠に嵌ってしまった
この温もりにも匂いにも……
何もかもに私は逆らえない___________________
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。