ジミンside
翌日、医者の言う通り両親は目を覚ました
それから俺はしばらく学校をお休みした
両親に付き添い、二人の状態を把握する為に
そう話す両親はどこか辛そうだった
歩けないことを悔やんでいたんだろう
もう二度と歩けない、車椅子生活になる
一瞬にして幸せな生活は無くなってしまう
ずっと笑い合う楽しい生活が送れると思っていたのに
何故両親をこんな目に遭わせるのかわからなかった
いつも俺を可愛がって、色々な所に連れて行ってくれる両親なのに
こんな酷い目に遭う筋合いなどないのに
だからこそ俺は両親を轢いた奴が許せなかった
こんなに両親を暗い顔にさせている奴が
轢いた奴は今もどこかでのうのうと生きてやがる
轢かれた被害者はこんなにも苦しんでるのに
今頃笑って過ごしているんだろ?
両親を助けたんだからもう関係ないとばかりにのほほんといるに違いない
許せない……いや、絶対許さない
両親は何も罰当たりなことしてない
それを聞いて真っ先に思い浮かんだ顔と名前
アイツか……俺の両親苦しめた奴は
________________絶対許さない
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。