お姉さんの元を離れて、グクは会社へ向かって行った
私はまだこの花畑にいたくて残ることにした
急にグクに電話がかかってきたかと思えば
会社に来てってテヒョンから言われたらしく
不機嫌そうにも向かって行った
私の膝の上で微睡むお姉さん
可愛いなぁ、なんて頭を撫でながら考える
ふと花を見ると楽しそうに、静かに揺れていた
________________そんな時だった
膝の上にいたはずのお姉さんが私の目の前にいた
そして美しくも座り、こちらを見つめていた
え、そんなことある?!?!?!?!?!?!?!
グクにしか聞こえないんじゃなかったっけ?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!