まだ、私達は幸せになるべきではないのかもしれない
平凡な日常が一瞬にして崩れていく
買い物帰りに家路を歩いていた時のこと
突如として目の前に立ちはだかった男
ピアス、ネックレス、指輪等の装飾品を沢山付けて
いかにもチャラさを醸し出している
彼は私の手に小さな紙を渡すと去って行った
恐る恐るも開けば、地図のようなもので
来てほしいであろう所に赤い印が付けられていた
あんな奴の所に行くなんて嫌だ
でも……行かなかったら私の大事な人の命はない
その方がもっと嫌だから…グクの目を盗んで行こう
そしてこれが、悲劇の幕開けとなる
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。