第293話

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2022/12/31 01:09


























グクが帰ってくるまでにお風呂、食事を済ませた









































そしてまたグクのベッドへ向かう


































早く帰って来ないかな、なんて…………




































そう願っても、まだグクが帰って来る時間じゃない




































この会いたいって気持ちに何だか胸騒ぎがする































そんな時、スマホに電話がかかってきた
































グクからの電話で、迷わずに取る




































(なまえ)
あなた
📞 ヨボセヨ?
グク
グク
📞 はぁっ、あなた、?
(なまえ)
あなた
📞 え、グク…?




































電話の向こうでは息切れしている様子のグク































そして何やらガヤガヤしていて………
































グク
グク
📞 っ、大変なんだ
(なまえ)
あなた
📞 え………?
グク
グク
📞 スヘンが…っ、攫われた







































あまりの衝撃に言葉が出なくなった
































スヘンが……攫われた、だって?



































まって、冗談はよしてよ……

































グク
グク
📞 本当の犯人は、捕まってないみたい
(なまえ)
あなた
📞 っ、!!!
グク
グク
📞 今からすぐ家に行く
 それまで、窓辺に近寄るな


































そう言って切れた電話































頭が混乱して使い物にならない


































上手く状況が理解出来なくて………



































スヘンが………犯人の狙う花嫁なの、?

































そうだとしたら……もう二度とスヘンとは会えないかもしれない































(なまえ)
あなた
そんなの…っ、やだ…




































震える身体で、カーテンを閉めて、壁際に縮こまった































グクの部屋に窓が1つしかなかったことに感謝だ






























スヘン……スヘンは無事なの……?































スマホを握り締めて縮こまっていれば、


































玄関の扉が勢いよく開く音がした






























下から私を探す声が聞こえてくる





























立ち上がろうとするけど、足が震えて立てなかった






































泣きながらもグクと呼ぶけど、あまりにも小さすぎてグクに届くはずもなくて………
































ドタドタ2階へ駆け上がってくる音がする






























でも、まさか自分の部屋にいると思わないグクは私の部屋へ向かう





























グク
グク
あなたっ、!!































何でだろう……どうして動かないの?






























動けば、すぐグクの元に行けるのに…………































泣きながら、また立とうと震える足を叩いていれば、






























泣き声を聞きつけたのかグクの部屋の扉が開く



























グク
グク
あなた、!
(なまえ)
あなた
っ、グク…!
































すぐ様こちらに駆け寄ってきてはギュッと抱き締めてくる



























耳元で荒い呼吸が聞こえる




























グク
グク
はぁっ…っ、良かった
(なまえ)
あなた
グク、っ…会いたかった…





























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