第3話

あの頃の私
27
2020/10/28 08:40
休み時間
鈴木優斗
鈴木優斗
お前、馬鹿か!
方程式ぐらいそろそろ理解しろよww
何度も言ってるだろ、Xに注目しろって
チラリと男子たちの方に目をやった。相変わらず、輝一の周りには大勢の男子がいた。
坂間大雅
坂間大雅
どういうことだよ!w
他の男子
他の男子
www
大雅、草
坂間大雅
坂間大雅
俺を置いてけぼりにするなよーー
鈴木優斗
鈴木優斗
してねーよw
お前がついていけてないだけ!
私はふざけ合う男子たちを見て小学校の頃を思い出した。今とは違って男子とも気軽に話していたなと………。


小学生の時は私は割と頭が良かったため、男女ともに仲良くしていた。まあ、仲良くしていたというよりは仲良くなったの方が正しいのかもしれない。
他の男子
他の男子
水原ーー
算数の解答見せてー
もちろんの事ながら、解答を見せてはいけないが自分の成績に影響するわけでもないので女子にも男子にも見せていた。その方が色々な人がと仲良く出来るし、頭が良いという理由で浮かなくて済む。
他の女子
他の女子
うちらも見て良い?
水原真夜花
水原真夜花
うん!良いよ
ほいっっー
机の上にバサッッとテキストを広げた。そのテキストに大した価値はないのにみんなその周りに集まり、解答を写していた。誰もが1億円の宝石を見ているかのような顔だった。そういうことがあり、私は男女共に仲が良かった。


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他の男子
他の男子
水原ー
一緒にフォトナやろ!
水原真夜花
水原真夜花
オッケー。
17時からね、ゆいなも誘うから
そ・し・て、私がゲーム好きだということも男子と仲が良かった原因なのだ。ただ、男子だけと遊ぶと女子から非難の声を浴びることになるので同じゲームをやっているゆいな達も誘うのだ。ちなみに私は男子と遊ぶことに非を感じることはない。


ただ、今は女子の中にゲーム好きの子があまりいないので誰かとゲームで遊ぶことが出来ないのだ。だからか、学校生活には満足しているのに何かが足りないような気がするのだ。別に男子と遊べば良いとかそういう訳じゃない。


「キンコーン、カンコーン」
休み時間はあれこれ考えているうちに終わった。

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