辰哉「……お腹すいた」
「あ、もうこんな時間なんだね」
2人で夢中になって片付けをしていたから気がつかなかったが、外が暗くなっていた
「冷蔵庫の中見てもいい?」
辰哉「いいよ、てか一緒に住むんだからそういうの気にしないで」
「わかった」
冷蔵庫の中を見た
「…ねぇなにもないじゃん」
辰哉「外食しかしねぇからな」
「ダメだよ!買い物行こ!なに食べたい!?」
辰哉「え、今から?」
「行きたくなかったらスーパーの場所だけ教えて!1人ででも行くから!」
辰哉「1人はダメ、暗いからなにかあったら困る」
「じゃあ一緒に行く?」
辰哉「…しゃーねーな」
「イヤイヤなら来なくていいよ?」
辰哉「だから1人で行かせれねぇって!」
「じゃあついてきて」
辰哉「…わかったよ」
私たちは1番近いスーパーに向かった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。