目を覚まし、朝食の準備をする
準備ができたら彼を起こす
「辰哉くーん、ご飯できたよ〜」
辰哉「んん…あなた…」
「なに?」
辰哉「こっちきて?」
と彼は寝起きの顔で私を見て両手を広げる
「起きてね〜」
と私は彼を無視して起こす
辰哉「ちぇっ…」
彼は起き上がり、一緒に朝食を取る
「ごちそうさま」
私が片付けをしていると彼がひっついてくる
辰哉「ねぇ…ダメ…?」
「ダメ」
辰哉「なんでぇ…今日時間あるじゃん…」
「朝からなに考えてるのよ変態」
辰哉「変態って…!まあ事実だからなんも言えねぇけど!」
と言って彼は部屋に戻った
私は片付けを済まして自分の部屋で支度を始めた
そしたらドアをノックされる
彼はドアを開けずに
辰哉「いってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
彼は仕事へ向かった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。