この日は閉店間際まで忙しかった
「ありがとうございました!」
最後のお客さんを見送る
大介「あなたちゃんお疲れ様〜!」
「お疲れ様です…ってまだいたんですか!?」
大介「いつも閉店までいるよぉ?」
大介「あっそうそう、今度連れてくる俺のダチ、どうやらずっと彼女いないらしいからあなたちゃんに紹介するね?」
「はぁ…まぁ今は彼氏いないのでいいですけど…」
大介「ふふっ楽しみぃ〜」
大介「じゃっ!だてさま!また明日!」
涼太「じゃあね」
「ありがとうございました!」
彼が出て行って私は店を閉めた
涼太「あなたちゃん、お疲れ様」
「お疲れ様でしたぁ〜!」
涼太「何か食べてく?」
「えっ!いいんですか!?」
涼太「もちろんだよ」
「ありがとうございます!」
2人だからお互い休憩も取れない
大変だけど結構楽しかった
涼太「はい、お疲れ様」
「ありがとうございます!いただきます!」
涼太「初仕事、どうだった?」
「忙しくて大変でしたけど、楽しかったです!」
涼太「それはよかった、俺も初日なのにここまでやってくれるあなたちゃんにとても感謝してるよ」
「いやそれほどでも…」
涼太「帰りは遅くなるし、送って行こうか?」
「いえ、大丈夫です」
涼太「お兄ちゃんが心配するぞ?」
「いやぁ…どうでしょうか…笑笑」
「とりあえず、今日は大丈夫なんで!」
涼太「そう?ならいいけど」
食事をしながらそんな会話をしていた
すると私のスマホが鳴った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!