それからお風呂に入って戻ってくると彼はソファに座ってテレビを見ていた
「なに見てんの?」
辰哉「んー?これ」
「あーこれ面白いよね!」
辰哉「うん」
一緒に見て、その番組が終わった頃
辰哉「明日俺仕事だしそろそろ寝るわ」
「うん、おやすみ」
辰哉「おやすみ」
そう言って彼がそのままソファで横になろうとしていたので
「ちょっ、ここで寝る気?」
辰哉「言ったじゃん、あなたはベッド使えって」
「いや、私がソファで寝るから辰哉くんベッドで寝なよ」
辰哉「いやいいよ、女の子をこんなところで寝かせれない」
「明日仕事なんでしょ?身体痛くなったらどうするの?」
辰哉「まあそうだけど…」
「だからベッドで寝て」
辰哉「いや、あなたが使って」
「もう!なんでよ!」
「もうそれなら…」
辰哉「それなら?」
「…一緒に寝る?」
辰哉「お前危機感なさすぎ」
そう言うと彼は起き上がり私の前に立つ
後頭部を掴まれ動けない私にキスをした
「ちょっ!」
辰哉「一緒に寝るってどう言うことか教えてやるよ」
と言うと彼のキスがどんどん激しくなる
「んんっ…」
抵抗するも止まらない彼
「ん…わかっ…わかったから…やめっ…」
キスの合間にそう言うと彼は離れた
辰哉「これでも一緒に寝るって言う?」
ここまでされて終わるのも納得いかない私は
「…いいよ」
辰哉「ふっ、えっちだな」
そのまま2人でベッドに行き彼に溺れた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。