あれからまた 、約1週間がたった 。
ジェミンからの心配のカトクに
大丈夫 、とかちょっと風邪ひいた 、とか
嘘ばっかり言って
お店に足を運ばずに 、時間だけがすぎた 。
😇「 最近何かあったの ? 」
『 いや 、別に 』
😇「 はぁ ....... 」
私の意識は全てドンヒョクのことと
オンニのことに向いていた 。
どうしよう 、とか
どうしたら 、とか
なんで ?
どうして ? とか 、
解決策やらなんやらも浮かばず
延々と疑問ばかり 。
😇「 しっかりしてよ 。さっきから空返事ばっかりだよ ??
もう俺我慢できない 。
気分転換にでもお茶しに行こ 。」
ジェノは上の空な私を見て
痺れを切らしたのか私の腕を掴んで
早歩きで会社を出た 。
『 ジェノ 、....... 』
😇「 ....... 」
カフェについてもジェノは
黙って私を見つめるだけだった 。
何も言わないジェノに
色々溜まっていた私は大きな声で言ってしまう 。
『 何も無いなら連れ出したりしないでよ !! 』
😇「 何かあるから連れ出してるに決まってるでしょ 。
いつでも言え 、って言ってるのに言わないあなたが悪い 。
今だってそうやって意味もなく俺に怒るの 、何も言わないで溜まっていったからだろ ? 」
ご最もだ 。
言うまでもない 。
これは八つ当たりだ 。
😇「 俺に八つ当たりするのは別にいいけどさ 、やってて辛くない ? それに仕事だって進んでないし 。
頼っていい人がすぐ隣にいるんだから 、たまには話してよ 。俺だって 、寂しいよ 。」
『 ....... いいの 、頼って 』
😇「 今まで俺にお世話になってきたんだから 、今更こういうとこで躊躇ってどーすんのさ 。いいよ 。全然どんとこい 。」
ジェノはこの2週間ずっとわたしのことを心配してくれていた 。
本当に申し訳なかったな 、と今また実感する 。
『 ごめんね 。』
😇「 今更だよ 。もう気にしないで 。」
私はそういうジェノに甘えて
全てを話した 。
😇「 ...... 、その人そんな過去があったから断ったんだ 。」
『 うん 、』
😇「 んで 、出かけたら気まずくなって 、その上お姉さんと行ったらもっと気まずくなったわけだ 。
それで疑問もいっぱいある 、と 。」
『 うん 、』
😇「 なんか俺にはよくわかんないけど 、そんなに気にかかってんなら1回謝ってみればいいじゃん 。
そんな過去があったのにもう1回思い出させるように話したのはお前なんだからさ 。
たくさんの疑問もまずは謝ってから一つ一つ紐解いていったら ? 俺も協力するから 。」
『 うん 、....... やっぱりそうだよね 。ありがとう 、』
やっぱ謝った方がいいや 。
ずっとモヤモヤしてるより
謝って解決させたい 。
『 ジェノ 、ありがとう 』
😇「 うん 。思い立ったら即行動 ! 今日の夜閉店前に行こう 。俺も着いてく 」
『 うん 、ありがとう !
あ 、でもお店には入ってこないでね ??
ジェノのこと直接巻き込みたくないから 。』
😇「 えぇ 、....... わかった 。外で待ってるわ 。」
ジェノのおかげで何をするか決まった 。
まず謝ろう 。それから 、何とかしよう 。
外をふらっと見ると
うるさいくらいに雨が降っていた 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。