チャリン 、 と音を鳴らして2度目の来店を果たす 。
看板は先程私がいた時と変わらずCLOSEのままだった 。
そんなのも確認せず
すごく無礼講なことをしたとわかっている 。
先程から迷惑ばかり .......
何度ごめんなさいと謝れば ....... 。
☀️( ドンヒョク )「 ?! ....... どうかしました ....... ? 」
その人は少し驚いたような顔で私を見つめた 。
『 やっぱり私は ....... ! 』
? 「 たっだいま 〜 」
へ ?
このタイミングで誰か来てしまうの ?
まさかの ....... ?
? 「 あれ ? 女の子 ?? 」
☀️ 「 やっ 、あの ....... ジェミナ 、これは違くて 、 ....... ! 」
🐨( ジェミン ) 「 え ? 俺は別にお前に彼女ちゃんができようと全く構わないよ ?? 」
☀️ 「 だから違うってば ....... 」
🐨 「 だってCLOSEになってるのに女の子がいるだなんてそんな ....... 」
☀️ 「 なんで裏口から入ってきたのにCLOSEになってんの知ってんだよ 。 」
🐨 「 確認してきたから 、 の他ないでしょ ! 」
えっと ....... ?
私は店員さんにやっぱり貴方がいいです 、と
伝えようと戻ってきたらもう1人なんか
神級に顔が整った人が出てきて ....... ?
その人は店員さんにジェミナ 、って呼ばれて .......
あたまんなかぐるぐるしてるよ ?
🐨 「 あ 、ごめんね 、置いていって 。
俺はナ・ジェミン 。 よろしくね ! 」
☀️ 「 よろしくね 、って ....... 」
🐨 「 これからも縁があるかもしれないでしょ ? 」
☀️「 だから違うからな !! 」
『 ....... あっ 、あなた って言います ! 』
🐨 「 お 、可愛い名前 。あなたちゃんね !よろしく 〜 」
そう言ってジェミンさんは握手を要求してきた 。
別に断る理由なんてどこにもないので
普通にその手を握って握手を交わす 。
🐨 「 お前は ? 名前ちゃんと名乗ったの ?? 」
☀️ 「 いや 、 ....... 」
🐨 「 早くしろよ 〜 、困っちゃうだろ ー ? 」
☀️ 「 イ・ドンヒョクです 。先程からジェミンがうるさくてすみません 。」
『 あ 、 いえ ....... こちらこそ戻ってきてしまってすみません 。 』
🐨 「 戻ってきた ....... ?
なになに 〜 ? 雑誌出版社 ? ....ほ 〜 ....... 。
あなたちゃんはドンヒョクをスカウトしに来たんだね 。」
ジェミンさんは机に置いてあった私の名刺を見て
私にそう話しかけた 。
『 そうです ....... 。』
🐨 「 お 、その顔だとしっぱいしたね ? ドンヒョクは手強いもんなぁ ....... 。
....... ぁ 、そだ 。じゃあさ 、ドンヒョクなんかやめて俺にしない ?? 」
☀️ 「 ドンヒョクなんか 、ってなんだよ ....... 。
こいつもモデルやってるんです 。」
『 ぁ 、そうだったんですか ? 』
🐨 「 うん ! 考えといてねん ! 」
通りで ....... 。
意外とモデルさんって沢山いる 。
けどさっきから出会っている
ロンジュンさんやジェミンさんは
あまり雑誌等で見たことがなかった 。
というか普通に喋ってしまっているけど
私は断られたのだ 。
やっぱり貴方がいいと言うタイミングももうないし 、
諦めて帰らなければ 。
『 ....... ぁの 、 』
🐨 「 あ 、そだそだ 。明日から通ってくれたりする ?? 」
ジェミンさんは私の目をキラキラとした目で見つめた 。
どうしてだろう 。
🐨 「 ここにはお花が沢山あるし 、種類も豊富だから見てて飽きないと思うんだよね 。だから毎日見に来るだけでも俺はいい気分になると思ってる 。
それに最近は電話ばっかりでお客さんと会話することも無くなったから 、買わなくたとしてもこの店内にお客さんがいるだけで俺は胸がポカポカするんだ 。 」
☀️ 「 ....... や ー 、 ジェミナ ? 」
🐨 「 ....... ! あっ 、ごめん ....... 私情挟みすぎた 。 」
『 か 、通っても 、いいんですか ....... ? 』
☀️ 「 ぁ 、はい ....... 」
🐨 「 もちろんだよ ! あなたちゃん 、ありがとう 。」
『 いえ ! こちらこそです !! 』
最後まで諦めない方がいいや 、やっぱり 。
でもひとまずは他の方を探しながら
ここのお店に通おう 。
お花とか 、全く詳しくないけど
雑誌に扱えるような花もあるかもしれない 。
日常生活でも ....... 。
『 ぁ 、時間 ....... 』
気づくともう時間は遅くて 、
そろそろジェノとの集合の時間だった 。
『 私 、もうお暇しますね 。今日はすみませんでした 。それと 、ありがとうございました ! 』
🐨「 また来てね〜 !今度は俺とお話しようね
〜 ♡ 」
『 はい ! 』
私は踵を返してそのお店を後にした 。
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チャリン 、 と鈴の音が
彼女の居なくなった店内に響く 。
🐨 「 あの子 、明日からはスカウトさんじゃなくて大切なお客さんだからね 。」
☀️ 「 分かってるわ 、それくらい 。」
☀️ 「 最悪だよ 。」
🐨 「 はぁ 、 ....... 飯 〜 。」
☀️「 は ? お前が作れよ 。」
🐨 「 えぇ ....... じゃあ2人で作ろう 。」
☀️ 「 なんでだよ 。」
🐨「 ロンジュンも呼ぼ ! 」
☀️ 「 わーったよ 。先準備してて 。」
🐨 「 そういえばあの子 、目真っ赤だったよね 。
ドンヒョギ 、お前泣かせたの ? 」
☀️ 「 は ? なわけあるかよ 。 」
上手くいかねぇよな 。
何事もさ 。
店内に大きなため息が響いた 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!