第40話

~ 39 輪目 。
2,180
2020/07/08 09:00






H C . . .








『 わ 、オシャレなとこだね ....... 』



「 おー 、だろ ? 」





あなたを連れてきた場所は

俺のいとこのテイリヒョンが経営するカフェだ 。




「 お昼ご飯食お 。」

『 あ 、うん !』



俺とあなたはレジ前をスーッと通る 。



『 店員さんとかって 、』


🌙「 お ? ドンヒョクじゃん 。」

「 テイリヒョン ~ ♡ 」


久しぶりに会えた 。

そんな嬉しさで

ついいつものような態度をとってしまう 。



今はあなたがいるのに .......



『 ふふっ 、ドンヒョク 、テイルさん ? のこと大好きなんだね 笑 』



「 うん 、....... まぁね 笑 」




🌙( 彼女 .......?! )


「 ヒョン 、あそこの席座るね 。」


🌙「 え 、あっうん 、」


?「 ドンヒョク ~ !! 」



あ 、この声は .......



「 ぐはっ 、....... じゃにひょん 、やめて 、....... 」



🐟 「 おっ 、Sorry ! 久しぶりだな 、ドンヒョク ! 」

「 そだね 、全然来てなかったですし 。」




ほんとに久しぶりだ 。


でもその久しぶりの来店に 、女子引連れて

俺はよからぬ誤解を産んでいないだろうか 。





🌙「 ヨンホ 、離れて 笑 ドンヒョク 、早く座っておいで 」


「 あ 、うん ! 」

「 行こ 、あなた 」


『 うん 、ありがとう !』




あなたを案内して向かい合って座る 。




メニューを広げ 、どうするどうすると

食べたいものを言い合う 。





🐟 { え 、ねぇテイリヒョン 。あの二人って ...... .? }

🌙 { 俺も思ったんだけどどうだと思う ? }

🐟 { 付き合ってそう ....... だけど ? }

🌙 { いや 、でもさ ?? }





「 ....... ヒョン ?? 」




俺には聞こえてんだよ 。



あなたは気にしてないみたい 、ってか

聞こえてないっぽいけど 。



俺の座ってる方は割かしテイリヒョン達側だから

聞こえちゃうんですよね ~ ....... 、




『 ううう 、....... 』


「 どうした ? 」


『 これとこれ 、どっちにしようか悩んでるの 。』



あなたが指さしたのは

チョコのパンケーキといちごのパンケーキ 。




パスタとかじゃねーんだ .......

やっぱそういうとこ女子だよな 。



「 パンケーキがいいんだ ? 」

『 うん 。甘い物食べたかったんだ 』



「 ふーん 、そ 。....... ひょーん 」


🌙「 はいはい 」



テイリヒョンはいそいそと俺の元にやってくる 。



「 いちごのパンケーキとチョコのパンケーキひとつずつ !
あとあと 、俺には少なめにカルボナーラちょーだい ♡ 」




🌙「 わがままだな ~ 」




テイリヒョンはそう言いながらも

にこにこと厨房に消えていった 。




『 ....... 』



あなたに視線を戻せば

ポケーっとあほ面してる 。




『 ....... どうしたんだよ 』


「 い 、いいの ? 」


『 取り消し不可 。もう頼んじゃったんで 。』


「 ....... ありがとう 」



あなたはそう言ってふわっと笑った 。





もうなんにも怖くなかった 。

そばに居ることも

一緒に笑うことも

カメラに映ることも



怖いくらい 、怖くなかった 。




🌙「 はい 、どうぞ 」




頼んでいた食物たちが

俺らの目の前に並べられていく 。




いつ見てもテイリヒョンの料理は美味そう 。




🌙「 あとこれ 、ヨンホからサービスね 。」



そう言われて目の前に現れたのは

いい香りの漂うコーヒー 。



さすがかよ 、じゃにひょん 。




俺らはいただきます 、と手を合わせ

食事を開始した。



『 ドンヒョクも一緒に食べてね ..... ? 』


「 なんで ? 」


『 えっ 、....... 私一人じゃ無理だよ ! 』


「 ふふ 、わかってるよ 。俺も食べるから安心しろ 。」




あなたとふたつのパンケーキを分け合って食べる 。



ちょっと前の俺なら絶対嫌がってたのに 。




今こんなにも平気な理由が 、

俺にもさっぱり分からない 。



考えてみようとぼーっとしても

頭ん中にはなんにも浮かばない 。




....... 使えない頭だ 。





まぁそんなのどーでもいっか 。


目の前でパンケーキを美味そうに頬張るあなたを見て 、そう思った 。









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