こんなもん ....... ??
いや違う 、.......
どうしよう 、
☀️「 あなた 、みんな着替えとか終わったよ 」
『 あ 、うん ! 』
撮影だ 、.......
私が緊張したらダメだ 。
モデルの方々に伝染してしまう 。
☀️「 大丈夫 。この間のリハビリん時みたいにやってよ 。俺 、その方が楽 。」
『 うん 、ありがとう 』
できる 、大丈夫 。
あの日は確かに上手く撮れてた 。
楽に行こう 。
きっと大丈夫 。
『 みんな ! このお花持って ! 』
私は一人一人にお花を持たせる 。
ドンヒョクのお店から調達したお花たちだ 。
お花を持ってもらって
ガチガチに決まったみんなを眺める 。
うっ 、眩しい ....... !
『 まず 、ジェミンから ! 』
🐨「 おっけー ! ナナがんばるよ~ ! 」
ジェミンはニコニコしながら撮影場まで移動した 。
でもそこにたったジェミンはまるで別人で
さっきまでのニコニコなんて消え去っていた 。
うわぁ 、かっこいい 。
いつシャッターを切ってもかっこいいなんて怖い 。
ジェミンが手に持つお花は “ デュランタ ” 。
紫色の綺麗なお花だ 。
『 ちょっと微笑んで ! 』
ジェミンは私の指示通り少し微笑んでみせた 。
大丈夫 ....... ?
この雑誌見た世の女の子みんな落ちるのでは ....... ??
花を顔近くにやって
首を傾げるようにして見せたジェミン 。
うわ 、これは .......
って 、
カメラマンがこんなに感情むき出しじゃダメだ .......
集中 ....... 、!
ジェミンの写真を60枚ほど撮る 。
うわぁやばい
本来ならもっと撮るはずなのに
もう満足してしまった ....... 。
🐨「 こんな少なくていいの ? 」
『 写り良すぎてもう満足しちゃった 』
🐨「 ふふ 、そっか ! まだ撮りたかったら言ってね 。」
『 ありがとう ....... ! 』
撮影場の向かいの奥に設置されている
モニターをちらっとジェミンと覗きに行く 。
そこには人間ですか ? と疑いたくなるほど
顔が整ったジェミンがたくさんうつっていた 。
『 うわぁ 、...... 』
🐨「 うーん ....... 」
『 ?? なにか満足いかない ? 』
🐨「 ううん 、いつもと変わらない 。だけどやっぱり俺にはどこがかっこいいのかわかんないや 。」
嘘でしょ~ .......
🐨「 んじゃ 、交代しよっか ! 」
『 あ 、うん ! 』
😇「 うわー 、....... これどうやって ....... 」
☀️「 相変わらずうめーな 、」
🦊「 さすがナジェミン ~ 」
3人で仲良く会話している 。
そんな3人の輪に入って話しかける 。
『 ロンジュンさん ! 次お願いします ! 』
🦊「 あ 、はい 」
ロンジュンさんが撮影場に移動する 。
なんか 、歩いてるだけなのに
すごいオーラが見える .......
ロンジュンさんは深呼吸した後
こちらを向いてポーズを決めて見せた 。
カメラに収めればキラキラと輝いて見える 。
中華美人ってすごい .......
ロンジュンさんが持つお花は “ 薔薇 ” 。
でもただの薔薇ではなくて 、黄色の薔薇 。
色 、とか雰囲気とか
ロンジュンさんにピッタリな気がして 。
ロンジュンさんは
少し振り向きがちなポーズと表情を見せてくれた 。
指示をしないでいても
とてつもなくいい絵が取れる 。
横顔がとてつもなく綺麗 .......
ロンジュンさんは横を向いていたけど 、
ふと私の方を向いた 。
思わず手が動いてしまって 、自然とシャッターを切ってしまった 。
力なく手ごとすとんとカメラが胸元に落ちる 。
圧倒された .......
🦊「 ? ....... もういいんですか ? 」
『 へ ? あっ 、....... あと少し撮らせてください ! 』
しゅ 、 集中しろ ! ハン・あなた !
もう少しの間だけシャッターを切って
ロンジュンさんの撮影を終える 。
ジェミンとほぼ同じくらいの枚数で終われた 。
プロってすごいなぁ ....... と改めて実感 。
でもオンニが
テンちゃんたちは10枚程度で終わるって言ってた ....... 。
そこに関してはカメラマンの腕も関わるし 、
私ももっと頑張らなきゃ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。