第2話

プロローグ〜かっちゃんside〜
10,130
2018/11/10 10:41
あの日、俺はあいつを守れなかった














































またあいつがこけた。
ほんとドジなやつ…



かっちゃん「お前はほんとにドジだよな〜
そんなんじゃ将来誰もお嫁に
もらってくれねぇーぞwww」

あなた「そんなことないもん!!」

かっちゃん「仕方ないから俺がお嫁に
もらってやるよ!ニコッ」

あなた「ありがとう/////」微笑む

かっちゃん「お、おう//////////」



その時、この笑顔をずっと見ていたい
あなたを一生守る
ずっとあなたのそばに居たい
そう思った。なのに…











あなたの家は俺の家の隣で
よくあなたが風呂で歌っているのが
聞こえてくる。バカだなと思いつつ
毎日のようにその可愛らしい歌声に耳を
傾けていたのだが
その日聞こえてきたのは歌ではなく
あいつの叫び声だった…



あなた「きゃぁぁぁぁ!!!!」



この時うちの親は寝ていて
気づかなかった。
起きていた俺だけがその声に気づき
家から飛び出した、あなたの家の前に
行くと中からあなたが血だらけで
怯えた表情で走ってきた。



かっちゃん「どうした!
血だらけじゃねぇか…!!」

あなた「怖いよ…助けて(泣)」



この時あなたはとても震えていた。
こいつを追いかけてきたのか、家の中から
脳みそむき出しの気持ち悪ぃ化け物と
黒い霧のようなやつが出てきた。
俺は気持ち悪ぃ化け物の方に
襲いかかった。



かっちゃん「あなたには指一本
触れさせねぇ…
このモブがーー!!!!」



化け物は俺の手が当たる前に
俺を簡単に吹き飛ばしやがった…



かっちゃん「……くっそ…が…」

あなた「かっちゃん!!」



あいつが俺に駆け寄る。
泣きながら震えている、こんなあなたは
今まで1度も見たことがない…



かっちゃん「あなた!!!!」

あなた「かっちゃん!!」



あの化け物が黒い霧の中に
あなたを連れて行く…
俺は動くことが出来なかった
何故動けなかった!!
何故守れなかった!!
あいつを、あなたを一生守るって
決めたのに!!
なんで…!!
俺はただ泣くことしかできなかった。



















































この後の事はよく覚えていない。
今でもあの光景が頭から離れないでいる…
みんなあなたは死んだと諦めていた
でも俺はそう思わない
今もきっとあいつは生きて助けを待ってる
俺はそう信じてる

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