松村「あなた………………………………」
『ん?』
松村「でーと。」
『あー……いつにしようか決めよっ』
松村「うん」
『なんでこの体制なの』
(松村の足の間に座らされてバックハグされてる)
松村「え………………だめなの?」
『いや、気になっただけ』
松村「ごめん……………………………………」
『謝るなよ~………………じゃあ手帳見せて?』
松村「ガサゴソ……………………はいっ」
『えっとー……………………この日はダメ………………この日もダメ……………………』
松村「ギュウウウッ」
『松村さん、残念なお知らせが』
松村「な………………なに?(ギュッ」
『今月予定の合う日がありません』
松村「やだ…………………………(ウルウル」
『んん…………………………』
松村「ちなみに………………どういう用事?」
『この日はきょもと出かける、この日は末ズ、この日は田中、この日はこーち………………』
松村「は?」
『え?』
松村「先約ほっといてそんなに約束してんの?」
『ごめん…………………………………………』
松村「樹辺りと変えてよ」
『一緒にはだめ?』
松村「絶対だめ。」
『えぇ……………………………………』
トゥルルルルルルルルルルルル(てれふぉんてれふぉん)
『もしもし樹?』
田中「んぉ、なんだ?」
『北斗とデートしたいんだけどさ』
田中「だめ」
『早っ』
田中「北斗とデートはいいんだけど嫌な予感がした」
『日にちを譲っていただけないでしょうか………………?』
田中「ぜっっったいだめ!」
『嘘やん……………………()』
田中「絶対だめだからねっ!」
『じゃあもう用ない……………………切るね』
田中「え?ちょっ……………………(プツッ」
トゥルルルルルルルルルルルル(てれふぉんてれふぉん)
髙地「もしもし」
『あ、こーち?少しお願いが………………………………』
髙地「嫌な予感する」
『北斗とデートしたくてさ、髙地の日譲って貰えないかなーって……………………』
髙地「嫌です」
『えぇ……………………………………』
髙地「てか今日休みかぶってんだし行ってくりゃ良かったじゃん」
『今から行ってくる(プツッ』
『北斗!』
松村「ん」
『今から出かけようよ!』
松村「………………………………!うん!(パァァァァ」
『じゃあ行こっ!』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。