三途くんに恋をしてしまったと自覚した日から早3日。


私は今のままでは三途くんにつり合わないと考えた。

綺麗な長い髪の毛、長いまつ毛、整った顔立ち、圧倒的スタイルの良さ


それに比べて私は低身長で、まつ毛は普通くらいだし、整った顔…ではなくない？？

と1人で俯きながら歩く。




学校からの帰り道だし、ドラッグストア行ってみようかなと早歩きをした。

その時、何かとぶつかった。

いや、誰かとぶつかった。

顔が怖い、とにかくそう思った。

あまりに不気味なことを言われ、さっさとこの場を抜けようと考え始める。

私は全速力で走った。

体力も普通、足の速さも普通


でもここは逃げないといけない。下手したら殺されるかもしれない。


とにかく逃げた。



できるだけ、追い詰められても逃げやすい場所へ走った。


公園、コンビニ周辺、住宅街、学校前


息が切れてきた頃、ふと後ろを向いた。

「あなたの下の名前？」


「あ？あなたの下の名前？」



後ろから声がした。この追われていた状況だったため、私は酷くびっくりした。

途切れ途切れになりながら、涙も出てきながらも説明した。下手くそな説明で声も聞き取りずらかっただろうに、2人はちゃんと聞いてくれた。

マイキーと圭介は、何かを考えていた。

大好きな2人と話して、少し落ち着いた頃。


マイキーは斜め後ろのコンビニを見て、お！きたぞ、と言った。

「なんだよそれ…」と呟いた三途くんと、遅くなって悪ぃ、と言うムーチョ。

三途くんにも同じ説明をした。

ムーチョと三途くんは、マイキーと圭介に了解のポーズをしながら 2人を見送った。

私はちらっと三途くんの方を見た。

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