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第1話

Prolog
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"ああ…愛しい我が君
気高く麗しい悪の華"
"貴方こそが世界で一番美しい"
__鏡よ鏡、教えておくれ
この世で一番…………






___闇の鏡に導かれし者よ
"汝の心の望むまま、
鏡に映る者の手をとるがよい"
明日ほしをも灰にする焔炎ほのお
刹那ときをも封じ込める凍氷こおり
 蒼穹そらをも飲み込む大樹たいじゅ
闇の力を恐れるな
さあ___力を示すがよい
"私に 彼らに 君に
残された時間は少ない"
決してその手を離さぬよう___

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カラッ カラッ カラッ
馬の様な走る音
その音で目が覚める。
視界はコンクリートの天井。
左耳から聞こえる音。
一人の少女はその音を確かめるため
ベットの様な物から降りた時
足に不意に物が当たる。
それは何故か見覚えのある
金属の鎖。
思い出そうとするが、記憶にはない。
ヒヒーン
音を確かめるために起きたので
音の方に行くと
視界に広がる狭い部屋の鉄格子。
その鉄格子の向こうには
頭に羽の様な物が生えており
棺桶が載せてある
霊枢馬車
鉄格子を見ると何かを思い出せそうだが
少女は今、鉄格子の前に居て
馬車に興味を示している。
ドクン ドクン
心臓の音が一定になり続ける中。
ここが何処か分からなく、出たいという思いの一心で
少女は鉄格子の隙間から馬車に手を伸ばした。
その瞬間__
馬車へと引きずられ棺桶の中に入れられ、、
そこで少女の記憶は事切れた___。
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