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第7話

茨は仕返しがしたい
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2020/05/19 09:16
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あなたはリリアから貰ったマドルを使って朝食を買っていた。
少食なので食べたことのないサンドイッチという物を食べることにした。
リリア達の所に戻ろうとあなたは歩き出した時__
ドンッ
『ゔっ…』
「ぁっ、、ごめん!ケガはないっスか!?」
『ぁ…大丈夫。』
あなたは獣耳が着いている男とぶつかった。
「…それはよかった。ならオレは急いでるんでさよならっス。」
ガシッ
「…え?」
『…さいふ 返して。』
「やだなあ…オレは盗んでないっスよ」
『…そっか。ならこれは僕が貰ってくね。』
「…?あ"っ!!それオレの朝飯!」
「わ、わかったっスから!かえすから!!ただでさえ金ないんスからそれだけは…!」
『クスッ…なら盗んだ代わりに一つ…いい?』
「いいっスけど…なんスか?」
「…は??」
『…』
「な、ななな、、、、」
あなたはラギーの獣耳を触る。手馴れた手つきで。
「…いつまでさわってるんスか…!!/////」
『…さあ』
「も、もういいっスよね…!!」
ラギーはあなたの手首を掴む。
「あんた…なんなんスか!元はと言えばオレが悪いっスけど…急に耳に触れてきて…」
『…仕返し。言ったよ。』
「仕返しって…てかあんた名前はなんスか?」
『まずは自分から名乗ったらどーなの?』
「…ラギーっス。ラギー・ブッチ。」
『あなた・スオンフルーフ。』
「でもよくオレが盗んだってわかったっスね。」
『…なんとなく。』
「あれ…ディアソムニア寮なんスねえ…ならおえらいさんっスか?」
『クスッ…んなわけないじゃん。』
「…今気になったんスけど、あなた全然目を合わせないっスね。しかも、なんか雌臭いというか…」
「まあ…人にも事情があるし、オレはもう行くっスね。じゃあ」
手を振ってラギーは大食堂から居なくなった。
『ラギーブッチ…ねえ、』
雌臭いとはなんだ。多少、急に名前を呼ばれたのは気に食わないが。面白いやつということは覚えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その後リリアの所に戻り、セベクと言う人から自己紹介をされ今は自分の教室。
後ろの席にいるが、生徒から謎の視線を感じる。
「…あのっ、となり…いいですか?」
『!!』
急に話しかけられる、焦った…
目は見てないが、とても可愛い子が話しかけてきた。
『…となり?』
「あ…はい。」
『…いいよ。』
「ありがとうございます…。」
話たくはないけど、僕はいわゆるオッドアイという目らしく常に気持ち悪がられていた。今は人格が違うとしてもなぜか少し臆病なあなたの気持ちが少し残ってる。
だから今までの苦痛だった苦しみを誰かに味合わせたい。今は鉄格子もないし鎖はついていない、て言うことは自由。僕も自由を手に入れた、はやく…はやく…この世界の全てを僕がっ僕が、ENDにしてやりたいっ!!
「あのっ…!」
『ぁ…』
また、急に声をかけられる。
「な、仲良くなりませんか…」
「その…まだ僕馴染める気がしなくて…あはは」
そんなのひとりでいた方のがいいけどなあ。
『べつにいいですけど。』
「よ、よかった。」
「僕はエペル・フェルミエ。君は…??」
『あなた・スオンフルーフ。』
「すおん…ふるーふ 珍しい名前ですね…」
『そう…?僕にピッタリだと思うんだ。』
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