数学の授業が終われば、ジフン先生の周りに集まるのは
沢山の女の子たち。
はじめの方はすっごく嫉妬してたけど
今となってはもう慣れたし、
オッパが全く他の人に目をやらないから安心してる。
そう声をかけてきたのはクラスメイトのチャニくん。
そうやってチャニくんが指差したのは
私がおとといオッパに教わった問題。
これ確かに難しかった...。
オッパに教わった通り私も教える。
チャニくんは頷きながら、一緒に解いていってる。
心の中では私が彼女なんだーーって叫んでるけど
その気持ちはあとちょっと。
卒業するまでは、胸の中だけで。
自分で取ろうとすれば、
チャニくんの手が私の頭に伸びて優しく触れる。
その瞬間一瞬オッパと目があった気がするけど、
一瞬で他の女の子たちに隠れて見えなくなった。
ひらひらと手を振って、男の子の軍団の中に入っていったチャニくん。
オッパに声かけたいなって思って前を見たら
もういないオッパ。
廊下ものぞいて見たけどオッパの姿は
一切見えない。
あ〜、話したかったな〜。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!