第6話

証明 2
376
2021/04/20 11:00








数学の授業が終われば、ジフン先生の周りに集まるのは
沢山の女の子たち。

はじめの方はすっごく嫉妬してたけど
今となってはもう慣れたし、
オッパが全く他の人に目をやらないから安心してる。












찬
あなたちゃん、聞きたい問題があるんだけどいいかな...




そう声をかけてきたのはクラスメイトのチャニくん。




あ、私でいいなら!
찬
ありがとう!
この問題なんだけど...



そうやってチャニくんが指差したのは
私がおとといオッパに教わった問題。



これ確かに難しかった...。



オッパに教わった通り私も教える。
チャニくんは頷きながら、一緒に解いていってる。










찬
わあ、すっごい理解できたㅎ
ほんと〜?ㅎよかったㅎ
찬
なんか教え方がジフン先生に似てたㅎ
1年生の時からずっと教えてもらってるからね〜ㅎ
찬
本当にあの先生人気だよねㅎ
うん、女の子に困ったりしなさそうㅎ
찬
確かにㅎ




心の中では私が彼女なんだーーって叫んでるけど
その気持ちはあとちょっと。
卒業するまでは、胸の中だけで。






찬
あ、あなたちゃん、髪にゴミついてる
え、うそ、どこ?




自分で取ろうとすれば、
チャニくんの手が私の頭に伸びて優しく触れる。


その瞬間一瞬オッパと目があった気がするけど、
一瞬で他の女の子たちに隠れて見えなくなった。




ごめん、ありがとうㅎ
찬
ううん、こちらこそ教えてくれてありがとう




ひらひらと手を振って、男の子の軍団の中に入っていったチャニくん。

オッパに声かけたいなって思って前を見たら
もういないオッパ。

廊下ものぞいて見たけどオッパの姿は
一切見えない。


あ〜、話したかったな〜。






NEXT



プリ小説オーディオドラマ