,
私が教わってる間、
ちろちろこっちをみてくるオッパと目があったけど
無視してずっと数学に集中していた。
たまに入ってくるシアン先生の声は
無視しようとしても無理だったけど....。
とか
とか
オッパの返事は聞こえなかったけど....。
家に帰る気もしなくて
公園のベンチでぼーっと座る。
何時だろ今。
携帯を見ようとすれば
ちょうどよく来るカトクの通知。
何を?
私は話したいことなんて......
山ほどあるけど。
何誤解って。
オッパが酔って
オッパの家に一緒に行って
酔いすぎてオッパが抱きついて
そのあとオッパの家に行ってお酒を飲み直して
私にだってわかるもん。
うるさいカトクは無視して、
ぼーっと座ってる。
オッパは今どんな気持ちなの?
私は
オッパのことが好きすぎて
いつだって胸がはち切れそうなんだよ。
NEXT
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!