第13話

代用品 1
371
2021/05/16 05:26












また新しいリップ買ったの?
うんㅎ
しかもこれすっごく高いやつ〜!
うわ〜ほんとにすごいね〜!
そうかな?ㅎ
あ、よかったらこれもらって?
色合わなかったのㅎ
え、またいいの?
いつももらってばっかりなのに!
いいよいいよ〜ㅎ
じゃあわたしトイレ行ってくるね











お金がそんなに大切か。



私にはお金の重要さなんて知らないし、
お金になんて興味ない。




どうでもいい。



















トイレに行くために廊下に出れば掴まれる手。


力強くて男っぽい手。
振り向かなくたって誰かわかる。










離して
スンチョル
승철
승철
いやだ
승철
승철
今離したらあなた逃げるだろ
逃げるも何も私何もしてないんだけど?
승철
승철
まだやってんの、
やめろって言ったのに
何回も言うけどスンチョルに関係ないでしょ?
승철
승철
ある。
俺とあなた幼馴染みだろ






スンチョルは隣の家に住む幼馴染み。


シングルマザーで育てられた私は
夜勤で働く母親のせいで
ずっと部屋に1人。幼い頃から。


そんな時にスンチョルの家庭が引っ越してきて
ほとんど毎日をすんちょるの家で過ごした。

本当の家族みたいに。




何か困ったことがあれば話を聞いてくれて
美味しいご飯だって温かいお風呂だって
全部全部用意してくれた。




でも高校に入って、変わった。




いや、








私が変わった。












スンチョル、こんなとこ見られたら
また彼女さんに怒られるよ
승철
승철
話逸らすな
逸らしてるつもりないけど?
また怒られてもいいのかな〜って
승철
승철
今関係ないだろ
승철
승철
早くやめろって言ってんの
お前が傷つくだけなんだから
別に傷ついたってスンチョルに関係あるのって
ずっとずっと言ってんだけど?
승철
승철
ずっと隣にいたあなたが
泣いてんのも傷ついてんのも全部見たくない
승철
승철
最近家にも来ないし
かあちゃんも心配してんだけど?
高校生なんだからある程度自立できるし
お金にも困ってないから
승철
승철
困れ。
なにいってんの、






スンチョルはまだ私の手をぎゅっと握って離そうとしない。












高校生になって気づいたスンチョルへの気持ち。


いや中学生の時から気づいていたのかもしれない。

もしかしたらこのままずっと
関係が変わって彼女として隣にいられるのかもなんて
ちょっと期待してた。




いやだいぶ期待してたのかもしれない。
















승철
승철
早くやめろよ、あなたのために
승철
승철
パパ活なんて
승철
승철
そんなに金が欲しいなら
俺がバイトしてお前にいくらでもやるから




別にお金が欲しいんじゃないよスンチョル。






私が欲しいのは。









シアン
スンチョル?
승철
승철
あ、シアン。








あなた自身だよ。







あのシアンって女の存在に






なりたいんだよ。





















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スンチョルさんのお話を書くことにしました❣️

少し頑張ってドロドロさせたい、、、、

でも私ドロドロの書き方わからない、、、

とまあ苦戦しながら頑張ります🌟❕

いつでもリクエスト待ってます〜🎶

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