第3話

辛い
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2019/01/30 23:58
「ちゃんと…話してみて?」
『…っ、うん』
辛いけど、少しでも、楽になれたら。
「……そうなんやな、辛かったんですね」
『え…?引かないの…?』
「そんな訳無いですやん、
ちゃんと話してくれてありがとう、うらたん」
背中を擦りながら声を掛けてくれるセンラ。
こういう時、凄い嬉しい。
『っ……ふぅ、ありがとう』
「それじゃあ、皆の所戻りますか」
『坂田には…内緒ね…』
「ふふっ、分かってますよ」







『いやぁ、おつかれ!』
「んー…眠い…」
「坂田、寝るなよ」
「今日、何処か呑みに行きません?」
センラの一言で皆の目がパッと輝いた。
「あそこでいい?」と言った志麻くんに、皆が賛成する。
『それじゃ、行くぞー!』







『…やべ』
気持ち悪っ……まただ…。
「うらたん…!」
『せ、センラ…大丈夫…先行ってて』
「…わかりました」
俺はたまたま近くにあったコンビニに駆け込む。
そしてトイレに向かった。
『…カハッ……おぇ…っ…ゲホッ』
繰り返す嘔吐。
しかも、真っ赤な花。
綺麗だけど…なんか切ない。
『…さか…っ』
居るはずの無い、好きな人の名前を呼ぶ。
「うらたさ…っ」
名前を呼ばれ振り向くと、
そこには浦島坂田船の末っ子___俺が好きな奴がそこに佇んでいた。
『坂…?』
「大丈夫!?」
お願い。
それ以上優しくしないで___。
無理だよ…。
「これ…」
もう、隠せない。
だから、。
『…花吐き病…だよ』
「誰に…?」
『……ッ』
言えなかった。
『……』
「お願い…教えてや」
『でも…』
「あ…待って、聞く前に……ショックきっと大きいから」
『?』
そう言うと、坂田は少し顔を赤くしながら呟いた。
「僕ね___うらさんの事、好きだった」
『…、!』

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