翌日
蘭々:あなたおは〜
あなた:おはよ〜
影山:・・・
あなた:・・・
(なんでよりによって隣の人にバレたんだろう……なんかめっちゃ見てくるし…)
教師:〜であるから…でー
ツンツン
あなた:?
カサッ
《 なんか目、はれてね? 》 ⇐影山からの手紙(裏紙)
あなた:…
(やっぱ分かるか…流石に夜泣いたのはやばいか… 朝必死に洗ってきたのに…w)
カサッ
《うそ まじ?
昨日夜ふかししたからかなぁ(笑)
あとで顔洗わなきゃ(笑) 》
〜影山side〜
今日、あなた目が腫れてる。どうしたんだ?昨日あの後なんかあったんだろうか。聞きたいけどそんな勇気ないし…
そうだ
"なんか目、はれてね?"
あれ、腫れるってどうやって書くんだろ?ま、いいや
…直球すぎるだろうか。
カサッ
メモを見たあなたはやっぱり、驚いた顔をした。そしてその後…やっぱり、苦しそうな顔をした。
どんな返事がくるかはなんとなく予想はついている。
カサッ
……やっぱり、嘘をついた。
どうしてそんなに自分を殺すのか分からない。なんで周りに頼らないんだ?
ふとあなたの方を見ると、目があって、
また、
クシャッと微笑んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!