at空き教室
ーあなたsideー
キーンコーンカーンコーン
あぁ、授業始まっちゃったよ
欠席明けそうそうサボりとかやばくないか…?
まああの雰囲気の中で授業とか受けられないからいっか。
ガラッ
あれ、他にもサボりかな?
って…まじかよ
蘭々:何サボってんの?
あなた:…(いや、まじなんなん?)
蘭々:ねぇいつまで無視してんだよ!!
ガンッ
あなた:…いった
あなた:何
蘭々:なんで影山くんに言ったの
あなた:(あぁ。そーゆー感じ?好き系ね。)
あなた:なんであんなことした
蘭々:wwwなんで?wwお前がうざいんだよ。影山くんに近付いていった挙げ句に振ったとか意味分かんない。あ、もしかして親友に裏切られて悲しんでる?w
蘭々:言っとくけど、うちはお前のこと友達とか思ったことないから。
「捨てたときの快感のためだけに一緒にいてやっただけだから。」
あなた:(知ってる)
あなた:お前なんてこっちから願い下げだわw
あなた:二度と話しかけんな雌豚
蘭々:は!?!?!?っざけんな!!
蘭々:ニヤ あ、まだ完治してないんだっけぇ?右手。
あなた:ゾクッ
蘭々:利き手が使えないんじゃぁ、大変だねぇ
5分後
蘭々:じゃあ、そこで楽しく過ごしててね〜
ガラッ
今の状況…手足を縛られ、タオルで口を覆われている
ーあなたsideー
最悪だ…
やっぱ友達なんて作るんじゃなかった
しかもしっかり結びやがってあいつ…
?:あなたーー!!!
!?
影山!!
…………
今助けてもらったところで…
学校だけは安心してたんだけどな…
影山:あなたー!いねぇか?
あなた:…
"信じろよ。"
ごめん、影山。やっぱり誰も信じられないや。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!