本当に時間の流れとは早いものだ。
いや.....今このような状況だから尚更そう感じるのかもしれない。
麗が入院するまであと1日しかない。
つまり学校で一緒にいられるのは明日だけ。
本人でもない私がソワソワして仕方がなかった。
私はベットから起き上がって自分の机へと向かう。
私は麗に手紙を書くことにした。
そんなことを考えながら私は花柄の便箋にペンを走らせる。
"麗へ"_______。
いつも一緒に過ごしているのに、何故か手紙となると何を書いていいか迷って時間がかかってしまった。
私は静かに便箋を封筒に入れて、丁寧に机の中にしまった。
この手紙を読んだら、麗はどんな反応をするのだろうか.....
私は学校で彼女と過ごせる最後の日を、悔いのないように全力で楽しむと、自分の心の中で誓った________。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。