僕は生まれつき背中に痣があった。
村ではそれは呪いだと思われていた。
僕を煙たがった両親はとある組織に僕を売った
その組織の名はヒリート。
フェリアム(あなた)の居る組織の
双子みたいなの。
フェリアムと僕は同い年という事で
仲良くしていた。
おやつの取り合いで毎回僕が勝っていた。
それから少しして、
フェリアムがいない事に気付いて
マスターに聞いてみたんだ。
そしたら【フェリアムは戦華都市だよ】って
助けたくて…助けたくて仕方がなかった。
でも助ける時間が中々出来なくて
結局何年もかかって
でも、再開した時、
フェリアムは僕の事を蔑んだ目で見て居た。
きっとフェリアムの頭を撫でて居た男が
フェリアムを変えたのだろう。
ただ…フェリアムへ会えたのは依頼があったから、ボスからの命令があったから。
伝言を承ってしまったから。
せめてもの報いでフェリアムの命を助けたけど…
きっと僕の事を恨むだろう。
その時ボスの顔は笑みで満ち溢れて居た。
僕は思った。なぜか。
【いつかこいつを殺そう】ってさ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。