第21話

僕は《番外編》
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2018/03/27 03:41
僕は生まれつき背中に痣があった。
村ではそれは呪いだと思われていた。
僕を煙たがった両親はとある組織に僕を売った
その組織の名はヒリート。
フェリアム(あなた)の居る組織の
双子みたいなの。
フェリアムと僕は同い年という事で
仲良くしていた。
おやつの取り合いで毎回僕が勝っていた。
それから少しして、
フェリアムがいない事に気付いて
マスターに聞いてみたんだ。
そしたら【フェリアムは戦華都市だよ】って
助けたくて…助けたくて仕方がなかった。
でも助ける時間が中々出来なくて
結局何年もかかって
でも、再開した時、
フェリアムは僕の事を蔑んだ目で見て居た。
きっとフェリアムの頭を撫でて居た男が
フェリアムを変えたのだろう。
ただ…フェリアムへ会えたのは依頼があったから、ボスからの命令があったから。
伝言を承ってしまったから。
せめてもの報いでフェリアムの命を助けたけど…

きっと僕の事を恨むだろう。
カーリ
…ボス。
何だい?カーリ
カーリ
僕はこの組織、
カーリ
ヒリートをやめさせていただきたいと思っております
ほう。理由を聞いてもいいかい?
カーリ
単純にやりたい事を見つけたので。
そうか…勝手にするがいい。
その時ボスの顔は笑みで満ち溢れて居た。
僕は思った。なぜか。
【いつかこいつを殺そう】ってさ。

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