第33話

出来たては少々のスパイス
136
2018/04/11 08:34
アップルパイが焼けた。
カーリがなるほどねという顔でこちらを見る
そう!あの生意気な男の子を
アップルパイであなたと離れされる寸法だ!
出雲
よし…上に持ってくか
カーリ
いや、おびき寄せた方が…
出雲
それじゃ冷めちまうだろ。
カーリ
さようで。じゃ、
二階行きましょうか。
俺とカーリは部屋の前まで来て
ある違和感を感じた。
静かだ。
話し声一つない
意を決してドアを開けてみる。

出雲
…いない
誰もいない。
さっきまで居たのに
窓はしまっている。
玄関から出たなら音がする。

なによりあの男の子とあなたが
一緒に消えるということが危ない((((
カーリ
あー…あいつバカだな
出雲
何かわかったのか?
カーリ
俺の能力覚えてるか?
カーリ
人の記憶、意識に干渉できんだよ。
出雲
じゃ。早く見つけ出さなきゃな

プリ小説オーディオドラマ