第23話

君の夢を
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2018/04/01 11:32
準備をした。
部屋を片付けて食材も沢山買って
食器も、洋服も全部揃えて、
家具もちゃんと揃えた。

あとは、あなたがいつ起きても寂しくないように
あなたの眠る部屋に居るだけ
出雲
いつ目が覚めても大丈夫
出雲
俺はあなただけを愛し続ける。
あなたが眠ってからまわりは静かになった
時の流れが遅くなった
他の人達は協力しあって
楽しく過ごせて居る
俺も平和になって良かったと思ってる。
悪人がこの都市から離れて行ったから。
でもあなたの居ない世界はどうしても
愛す事が出来ない。

俺もまるくなったもんだな
大切な人が消えていくのは何回目だろうか
廃墟近くで生活し始めて、それなりに
交流はあった。でもみんな消えた。
何もかもがなくなった気がした。
絶望しかなかった
出雲
なぁあなた…
出雲
あなたも…離れて行くのか…?
【慣れたつもりだったのにな】
黒く染まっていくような感覚。
黒く暗い孤独が絡みつくように
君を追ってしまおうか。
いっそのこと終わりにしてしまおうか
そんな事ばかり考えた。

でも、そうしたら君の声をもう二度と
聞く事は出来なくなる
あれから俺はあなたの夢を見る
今日もきっと変わらない
出雲
今日も君の夢を見よう

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